ノブのブログ

日々の雑感を綴ります。

パイプの煙を燻らせて

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  初めてパイプ・スモーキングを知ったのは、僕が二十代の頃です。宗教学をご専門とされていた大学教授の研究室で、その教授が、時間がある時に月に2回ほどパイプタバコを愉しまれると伺いました。その時は、へ〜ってな感じで、特になんとも思わなかったのですが、数年後、僕は大学院へ進学。論文などの執筆が始まると、当時吸っていた紙タバコの本数があっという間に数箱単位になってしまって、喉を痛めたり、体調を崩したりしてました。徹夜作業で喫煙し過ぎた翌朝の不調は、今でも思い出して不快になるほどです。

 

  そんな時、ふと、パイプってどうなんだろう、と思いたちました。情報を集め始める中で、口腔喫煙という言葉や数千ほど存在するというパイプタバコの葉のブレンドのこと、それから、とても興味深い歴史と文化の存在に魅了されました。そして、二十代半ばに、人生初のパイプを手に入れることになります。Brebbia というイタリアのブランドの Boss というパイプ。パイプに興味をもっていると聞きつけた友人たちが僕の誕生日に贈ってくれたパイプです。

 

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  マウスピース部分の煙道が長くて、クール・スモーキングがしやすいということで、その後5年ほど愛用しました。とはいえ、紙タバコとの併用です。しかし、なかなかパイプはうまく吸えないものです。紙タバコの喫煙方法に慣れてしまっていたことと、喫煙はイライラしたときにという習慣のせいで、なかなかパイプ・スモーキングの醍醐味を理解できるレベルに到達できずに5年の歳月が流れた感じですね。

 

  そして、僕は社会人になりました。多忙さ故になおさらパイプ・スモーキングを愉しむ余裕と時間はなくなっていきました。喫煙は、紙タバコのみとなり、禁煙してはまた喫煙、喫煙してはまた禁煙を繰り返し、いつのまにかパイプ・スモーキングのことは忘却の彼方へ。

 

  でも、紙タバコの体への悪影響を考えて、iQOSへ移行。このiQOSは2年半ほど吸ってましたが、今年のタバコの値上がりに伴い、いよいよ購入をストップ。ちょうど機器が充電にも不調をきたし始めてましたし、仕方ないと決意。しかし、本当のきっかけは、紙タバコにしても、iQOSにしても、心底おいしいと思ったことがなかったこと。気休めというか、イライラを抑えるためというか、無駄に習慣化した行為にお金をかけることに嫌気がさしたわけです。

 

  そして、数ヶ月前、自宅の掃除をしていると、ダンボール箱に入ったパイプ・スモーキングのツールを見つけました。しばらくの間、机の上にパイプを置いてクリーニングしたり、手にとって眺めたりしていました。パイプ・スモーキングにチャレンジしていた当時のことや、失敗が多い中で何度か感じることができたタバコの葉本来の味を思い出しました。そして・・・再チャレンジ開始。

 

  不思議ですね。ようやく真の意味でのクール・スモーキングができるようになったのです。呼吸法やボールへのタバコ葉の詰め方、ダンパーの使い方など、創意工夫してみると、まぁこれが素晴らしい。やっと心底愉しむ、心底リラックスすることができるようになったのです。何よりパイプ・スモーキングをするときには、心を落ち着けてから。好きな音楽と飲み物。好きな映画と飲み物を準備したりして、形から入ります。1時間半から2時間はパイプの煙を燻らせて、独りの時間を満喫します。

 

  今手元にあるパイプは、ピーターソンのシステム・スタンダード314。スタンウェルのサンドブラスト。ローランドのフカシロブランデーグラス。そして、先述のブラビアのボス。近く、サビネリの320が仲間に加わります。タバコの葉は、以下ものを気分に合わせて愉しんでいます。

 

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  Planta - Cellini forte。これ、同値段のブレンドの中では、香りの部分でベストかもしれないと思うほど、いい具合の着香。最近では僕のお気に入りのトップですが、燃えやすいので舌焼けを起こす可能性大。ボールへの詰め方と吸い方に注意が必要です。Black Cavendish、Burley、Virginiaを含みます。生産中止との情報あり。値段を考えると、買いだめしたいところ。


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  Torben Dansk - Blue Note。有名なブレンドです。これは初心者がチャレンジすると、なかなか吸いにくいかもしれません。僕は、パイプの吸い方に不慣れだった時期に最初に手を出してしまって、何度も舌焼けを経験し、辛い思いをしました。今でこそ、この美味しさをフルに味合うことができていますが、パイプに慣れた後がいいでしょう。Black Cavendish、Virginiaを含みます。


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  Planta - Bellini toscana。これは最近初めて手を出してみたブレンド。トロピカルで甘い香りが非常に魅惑的です。上品な味わいで、熟したピーチのような味がします。燃えやすいので少し注意が必要ですが、加香系が好きな人は、これはハマりそうですね。Virginia、Black Cavendish、Burleyを含みます。


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  Planta - Brigg Coco-Pineapples ココナッツとパインのほのかな甘みと香りがあります。香りがきつくないので時間と場所を選ばない印象です。ただ、加香タバコ好きには物足りないでしょう。僕は非加香タバコも好きですので、あまり気にしません。ココナッツの香りがほのかに感じられるところが気に入ってます。でも、これ、タバコ自体の味わいは、期待しない方がいいでしょう。Virginias、Cavendish、Burleyを含みます。


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  日本ではかなり有名みたいですね。僕も長く重宝してますが、よくできたブレンドだと思います。12種類のVarginiasをBurleyとブレンド。Carvendish化する中で、深みのある熟成がなされています。長い付き合いになりますが、なかなか飽きがこないです。加香系が好きなひとにはまずおすすめしたいブレンドですね。

 

  アメリカで生活していた頃に出会ったブレンドに、モザンビークというタバコがありました。これ、探してみても、どうやら現在は入手できないようです。ターキッシュの葉を多く含んでいた印象なんですが、モザンビークは美味しかったなぁ。パイプ・スモーキングに不慣れだった僕が、驚くほど美味いと思った一品でした。

 

  パイプ談義はこれにて終了。また機会があれば、記録がてらパイプ・スモーキングについて綴りたいと思います。