ノブのブログ

日々の雑感を綴ります。

万年筆で書くということ

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  僕がいつも携帯している手帳があります。フランクリン・プランナーという手帳です。デイリー・リフィルがお気に入りで、月ごと、週ごとのプランニングと人生設計のために長い間肌身離さず携帯してきました。毎日、備忘録的なことはもちろんのこと、自身の感情の変化や思考の足跡を、必ず手書きするように心がけています。

 

  手書きにこだわるのは、万年筆を使い始めたことが大きく影響しています。8年前あたりでしょうか。それまで僕はなにもかもデジタル化することに躍起になっていて、携帯やタブレットを使って「書く」ことを習慣化していました。

 

  でも、デジタルで書く行為に、楽しさや喜びを感じたことはありませんでした。そんな時、一本の万年筆に出会いました。ふと立ち寄った文具店で、万年筆コーナーに行ってみたのです。手にとって試し書きしたものはプラチナのセンチュリー#3776。これがとてもいい書き味で驚いたのです。

 

  万年筆というと、なんか手入れとか管理方法が面倒くさい印象があったのですが、店員さんに説明していただいて、プラチナのセンチュリー#3776には、特殊な構造があることを知りました。長期間使用しなくてもインクフローに影響が出にくいキャップになっているとのこと。その期間もかなりの長期間で、個体差はあるのかもしれませんが、2年もつというデータもあります。

 

  それ以来、プラチナのセンチュリー#3776が日常的に使用する筆記具になりました。ある意味、手書きでなにかを書くという喜びと楽しさを理解させてくれた一本になったわけです。以来、万年筆への愛着は膨らむばかりで、ウォーターマンの万年筆やパーカーといった海外のブランドや、パイロットの万年筆など、値段的には高価なものではないのですが、少しだけコレクトしてみたりして、書き味の違いを確かめてみたり、インクを変えて気分転換したりと、毎日の生活に欠かせない道具になりました。

 

  何より実感しているのは、デジタル化した書く行為よりも、気に入った筆記具を使って手を動かして書く行為の方が、精神的・認知的な作用を強く感じられるということです。筆記具ならなんでもいいのかというと、そうでもなさそうで、ボールペンなどの筆圧を強めないとうまく書けない筆記具は、手や指への意識が必要になります。これは意識的に注意を向けてしまう場合もあるでしょうし、無意識に注意を払っている状況もあるはずです。いずれにせよ、書き手の意識が、自身の思考や感情だけでなく、手や指に向けられていると、たくさん書く人ほど、心地よさが変わってくるのです。

 

  手帳に加えて、B4の白紙のノートに、毎日少なくとも1ページ、多い時で3ページ書くのですが、万年筆を使って書く行為は、言葉にできない至福の時になっています。高価な万年筆で、かつ高評価なものに、ペリカンのスーベレーンという品があります。いつかスーベレーンM800を手にしたいなと個人的に考えています。一方で、日本語の文字を書く場合には、国産ブランドの万年筆の方がトメハネが絶妙に表現できる気がしますし、いやはや万年筆、いや筆記具の世界は奥が深いなと感じる今日この頃です。

 

  現在のお気に入りは、プラチナのセンチュリー#3776に加えて、パイロットの JUSTUS95。

 

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  JUSTUS95 は、日本の技術が集約されている感満載の一本で、なんと文字の太さ(インクフロー)を調整できるニブの構造をもっています。これはよくできた万年筆だなぁ、と使うたびに感じています。

 

  書く喜び、楽しさ、万年筆特有の感覚を、これからも味わっていきたいなと思います。